『「聞き書き」の力 -表現指導の理論と実践』

■『「聞き書き」の力 -表現指導の理論と実践』
中井浩一、古宇田栄子 (著, 編集)
出版社: 大修館書店 (2016/5/24)
¥ 2,700 (税込み)

この本は、高校作文教育研究会の共同研究の成果をまとめたものです。聞き書きの理論と実践を、総合的にまとめました。
これこそが、本当の「アクティブ・ラーニング」です。

研究会では、テーマとして二〇〇五年には一年間集中的に「総合学習」における表現指導について、二〇〇九年からの二年半ほどは「聞き書き」(調査と取材)の研究を行ってきました。その討議を踏まえて、聞き書き指導の方法やその課題を明らかにしようとしたのが本書です。

「聞き書き」そのものの方法論だけではなく、たくさんの問題提起を行っています。

高校段階での表現の指導過程の問題も検討しました。自分史や生活体験文、調べて書く作文や聞き書き、意見文や論文(小論文も)、志望理由書などをどう関連付けて、指導していくべきなのか、という問題です。

本書のタイトルには「聞き書き」とありますが、広く一般的に、調査・取材したことをまとめた文章と理解してください。理科や社会科のレポートまでを範囲として考えています。対象は主として高校生を意識していますが、中学生や大学生、社会人の方々にも十分に有効だと考えています。
どうぞ、国語科や他教科での同志の方々との学習会などにご利用ください。

今、教育現場は「アクティブ・ラーニング」の取り組みで大騒ぎになっているようです。しかし、「学力の三要素」や「アクティブ・ラーニング」という言葉に振り回されることなく、変わることのない教育の本質と、時代の変化の両面をしっかりと見極めることが肝心だと思います。
「アクティブ・ラーニング」に真剣に取り組むならば、何よりも重要なことは一人一人が自分自身の問題意識、問いやテーマをしっかりと創っていくことでしょう。そのためには、「聞き書き」学習ほど適したものはないのではないでしょうか。

 

■『脱マニュアル小論文―作文と論文をつなぐ指導法』
中井浩一の表現指導の本が、06年7月に大修館から出版されました。鶏鳴学園での表現指導の考え方と具体的指導法をまとめたものです。

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