【続報】第67回 全国作文教育研究大会 「青年のことばと表現」分科会 詳細

高校作文教育研究会は、今年も、「日本作文の会」主催の「全国作文教育研究大会」で、「青年のことばと表現」分科会を運営します。

4月にかんたんなご案内をしましたが、詳細が決まりましたのでお知らせします。
みなさん、どうぞ奮ってご参加ください。

 

2018年 第67回全国作文教育研究大会(九州・福岡大会)
 高校分科会(正しくは第⑮「青年のことばと表現」分科会) 

今年の全国大会は、8/3~5、福岡で開催されます。高校作文教育研究会が担当している高校分科会は、8月4日(午前と午後)~5日(午前中)に行います。

高校2本、中学・専修学校各1本のレポートが報告されます。
思春期から青年期にかけての生徒・学生たちとのどんな文章表現による取り組みが発表されるのか、今年も注目です。

〈高校分科会での報告の概要と発表者〉

8月4日(土)

1 作文「自己を見つめて」を通して生徒につけさせたい感性と力

中村 薫(北海道・中学)

自分を取り巻く環境や自分の姿に向き合わせ、これまでどう生きてきたのか、これからどう生きるのかを考えさせるための実践を報告する。時代は変化しても子どもにとって大切な学習であるとは思いつつ、文科省の学力調査の悪しき影響をまともに受けて、義務教育の中では、生活文を書かせること自体に困難さを感じながら指導している。

 

2 文章表現指導は全科目指導そして全学校生活指導

宮田晃宏(熊本・高校)         

指導困難校である農業高校において行った実践。クラス経営の根幹としての書かせる指導」であり、生活・学習習慣・進路だけでなく、その生徒の人生にも多大なる効果をもたらした。方法としては、週に2本、1,000字程度で、身の回りの事・時事・農業について書かせた。これは、農業教科教員(採用:食品製
造)の指導で、一個人でもできる実践である。

 

3 個人の問題と組織(ルール)の問題

中井浩一(東京・国語専門塾)

鶏鳴学園の中高生は作文の題材として、クラブや部活、文化祭や体育祭などでの運営面の諸問題をよく書いてくる。しかし読んでいておかしいと思うことが多い。組織の問題であるにも関わらず、個人の問題ばかりが取り上げられて、組織(ルール)が問われることがほとんどない。現在の学校では、どうもこのルールに大きな問題があるようなのだ。
鶏鳴学園では、組織のルールと個人の関係を整理し、生徒には問題への原則を提案し、それに基づいた問題解決をうながしている。

昨年秋の高校2年生への意見文とこの春の小論文講習での指導から、生徒の認識の深まりや、実際の活動や考え方の変化を報告したい。意見文や小論文指導の意義や役割についても考えてみたい。

 

8月5日(日)

「ありのままに書くこと」「読み合うこと」は「後ろに発達を従えた教育である」か?

中俣勝義(鹿児島・専修学校)

柴田義松著『ヴィゴツキー入門』(寺子屋新書)のなかの、「明日の発達に目を向ける教育」というところに≪教育はつねに「後ろに発達を従えた教育」でなければならないのです≫という言葉がある。

私は勤務する看護専門学校で学生たちと『蟹工船』(小林多喜二作)を講読している。『蟹工船』を読み解き、書き合い読み合う中で、桜子は、自分自身と向き合い、家庭の貧困を語り出す(内面的発達)。学生たちが書いたレポートを読んで、果たして「書くこと」「読み合うこと」が、「発達を後ろに従えた教育」であるかを皆さんとともに検証してみたい。

〈世話人〉

1 古宇田栄子(世話人代表)茨城 元高校教師
2 冨田 明  神奈川 県立有馬高校
3 浜田睦雄  高知  県立窪川高校
4 馬場義伸  大阪  相愛大学


○高校分科会への参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにてお申し込みください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/sakubun-contact/postmail.html

 

 

〇なお、分科会参加のためには、大会参加券が必要です。
大会参加券や宿泊については、以下「全国作文教育研究大会の全体について」の「参加券」「宿泊」を参照してください。

「全国作文教育研究大会の全体について」 

■ 期日・会場
8月3日(金)全体会 西南学院コミュニティセンター・ホール
8月4日(土)分科会 西南学院小学校
8月5日(日)分科会・全体会・特別講演 早良市民センター

■ 参加券
3日通し前売り券 教職員5,000円 退職教職員3,000円
(当日参加はそれぞれ500円増し)

各自で申し込んでください。
→申込先  現地実行委員会事務局 楳本晃章(うめもとてるあき)
TEL 070-6949-5399 FAX 092-608-0367
PCメール:umemoto@d7.dion.ne.jp
携帯メール:teruakiumemoto@willcom.com 

■ 宿泊 案内にあるホテルをご利用ください。
詳しくは、nissaku.c.ooco.jp/2018fukuoka.pdf で検索してください。

■ 内容
8月3日(金)全体会(西南学院コミュニティセンター・ホール)
12:00 開場・受付開始
13:00 開会オープニング
全体会アトラクション
・博多にわか
・合唱組曲「平和の旅へ」
・高校生平和大使からのメッセージ
13:50 開会挨拶 現地実行委員長
13:55 参加者のみなさんへ 日本作文の会常任委員長
14:15 現地企画 九州・福岡から「ことのは」発信!
14:45 休憩
15:00 記念講演「ことばの海でどんぶらこ~観察の眼と心をことばにのせて~」
木坂 涼(詩人)聞き手・紙芝居 アーサー・ビナード(詩人)
16:45 閉会・連絡
17:00 分科会世話人・発表者打ち合わせ

8月4日(土)分科会(西南学院小学校)
9:00 分科会開始(17の分科会)
16:30 終了

8月5日(日)(午前)講座・分科会(午後)全体会(早良市民センター)
9:00 講座・分科会
(高校分科会は、8/5午前中も分科会を継続します。)
12:00 終了
13:00 閉会全体会
マジシャン あせが プレゼンツ マジックショー(20分)
13:20 親子で語る特別講演
「愛おしきいのちのために~ダウン症のある私から~」岩元綾
― 書きことばが拓く発達の可能性 ―  岩元昭雄・甦子
15:00 閉会集会
15:20 散会

※詳細は、下記、「日本作文の会」のHPをご覧ください。http://nissaku.c.ooco.jp/

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